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側生地とは、羽毛を包み込む生地の事を言います。良い羽毛ふとんは、かさ高の高い羽毛を軽く
しなやかに生地で包み込む事で完成します。やわらかい生地は、隙間を作ることなく体にぴったり
とくっついて心地よい暖かさの提供につながります。
では、より側生地とはどいういったものなのでしょうか?
それは、細い糸を使いよりきめ細やかに織り込んであるもののことです。
女性が使うようなハンカチと、子供が使うハンカチを思い浮かべてみてください。
女性物はやわらかく、しなやかで肌触りが良い物がほとんどですが、子供が使うハンカチは
例えばキャラクターが描かれているハンカチなどは硬くゴワゴワしているのが特徴です。
羽毛ふとんの側生地は女性のハンカチのように細い糸で織られやわらかくしなやかなものが
良いのです。羽毛ふとんを掛けた時、体に隙間なく覆われフィットするもの、また寝返りを打っても
ガサガサ音がしないものが良い側生地であるといえます。
その良い側生地を見極める目安としましては「打ち込み本数」というので決まります。
これは1インチ(約2.5cm)四方のタテ糸とヨコ糸の合計本数で、数字が大きいほど細かい糸を使用
していて、しなやかな生地であると言えます。
しかし、たいていの側生地は自分で選べるものではなく、メーカーが「これくらいのグレードの
ダウンにはこのくらいの質の側生地を使う」と言う事を選定しているのです。
ですから、側生地を選ぶというよりはダウンのグレードにあった側生地を選定しているメーカーを
選ぶと言う事が、大事であると言えます。
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